七浦沖のカキ礁の間を板を操ってハゼグチの巣穴を探す久野官一さん(中央)=岩永さん提供

 前々回からの続きで冬の有明海を360度撮影できるVRカメラで収録するプロジェクトの話。1月からカメラマンの岩永さんとともに撮影に入った。

 VRカメラは前面に超広角レンズが一つ、背面にも同じレンズが付いている。それで360度が撮影できる。カメラを取り付けた1・5メートルの一脚を、潟を進む押し板に結び付け、漁師さんの漁の様子と周りの風景を収録する。

 晴天で風が強く、迫力ある映像が撮れる日もあれば、まれにみる凪(なぎ)の日もある。これまで、ノリ養殖の様子やアンコウ網、竹を立てて潮の流れに乗ってくる魚やエビなどを捕る竹羽瀬を撮り、漁だけでなく東与賀干潟の鳥たちや諌早湾の“すくい”も撮影した。

 写真はハゼが掘った巣穴を狙う「穴ハゼ漁」。真ん中に点のように小さくなっているのは漁をしている久野官一さん。周囲のカキ礁も映り、迫力ある映像が撮れていた。「VRで観る冬の有明海」として大学に納付したが、学生にも好評だったと聞き、ホッとしている。

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