呼子大綱引きの様子=佐賀県唐津市呼子町、2019年6月1日撮影

 唐津市呼子町の呼子大綱引振興会は8日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、6月5日と6日に開催予定だった国重要無形民俗文化財「呼子大綱引」を中止すると発表した。昨年に続き、2年連続の中止となる。

 全国や唐津市内でも感染が続いており、大綱引では参加者らの密集が避けられないことから、振興会の運営委員会で中止を決めた。小林昌克会長(61)は「ワクチンもまだ間に合わない状況にある。コロナ感染が広がれば、呼子の観光地のイメージダウンになる」と判断の理由を述べ、来年に期待を込めた。

 呼子大綱引は約200メートルの綱を岡組と浜組に分かれて、3本勝負で引き合う。豊臣秀吉が名護屋城に陣を構えていたとき、加藤清正と福島正則の陣営を東西に分けて軍船の綱を引かせたのが始まりとされる。約420年の歴史があり、例年地元住民や観光客でにぎわっている。(横田千晶)

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