佐賀県有明海漁協に要望書を提出後、記者団の質問に答えた南川副自治会長会の中溝隆久会長(右)=佐賀市の漁協本所

 佐賀空港への自衛隊輸送機オスプレイ配備計画に関し、空港がある佐賀市川副町の自治会長らが7日、佐賀県有明海漁協本所と4支所に「防衛省に住民説明会を開くように働き掛けてほしい」との要望書を提出した。九州防衛局は自治会長らが要望していた説明会を実現しないまま、3月24日から3日間、駐屯地候補地の地権者が在籍する漁協南川副支所の組合員を対象に説明会を開いており、自治会長らは「不信感が高まった。住民をないがしろにしている」と批判している。

 要望書を提出したのは南川副、西川副、中川副、大詫間の自治会長会の代表4人。佐賀市の県有明海漁協本所には役員ら9人で訪問した。面談は非公開で、要望書は西久保敏組合長が受け取ったという。面談後に取材に応じた南川副自治会長会の中溝隆久会長(77)は「(要望について)検討したいという前向きな返事だった」とし「オスプレイは南川副支所だけの問題でない。賛否は抜きに、地域住民に説明するのが一番大事だ」と強調した。

 要望書は南川副、早津江、大詫間、広江の各支所にも提出した。南川副支所宛ての文書では、住民説明会実施前の地権者説明会には応じないよう求めている。

 自治会長らは、九州防衛局に住民説明会の実施を2020年8月と11月に要望したが、防衛局は漁協との協議を優先するなどと回答した。11月は防衛局長と面会予定だったが、直前にキャンセルされた。中溝会長は「福岡市で会えない局長が3日間、地元に来て自分たちだけで話して、不信感でいっぱいだ」と話した。

 漁協は南川副支所での説明会後に会合を持ち、今後は4支所で連携して地権者説明会などに対応することにしたという。(宮里光)

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