鹿島市の光武酒造場別宅を用いて、JR九州が手掛ける宿泊施設「茜さす 肥前浜宿」の外観イメージ(JR九州提供)

鹿島市の光武酒造場別宅を用いて、JR九州が手掛ける宿泊施設「茜さす 肥前浜宿」の共用部イメージ(JR九州提供)

 JR九州は、光武酒造場別宅(鹿島市浜町)などの歴史的建造物を生かした宿泊事業を新たに始めると発表した。今秋の開業を目指して改修を進め、歴史的な町並みが残る地方都市への観光需要創出や滞在型観光の拡大につなげる。

 宿泊施設は「茜(あかね)さす」のブランド名で展開し、光武酒造場別宅の名称は「茜さす 肥前浜宿」となる。21年冬には宮崎県日南市の飫肥(おび)地区にも開業する。

 光武酒造場別宅は木造2階建てで、多良往還(現・酒蔵通り)北側に明治中期に建てられた。JR九州が光武家から賃借し、農林水産省の農泊に関する補助金を活用して、建物の持つ趣を生かしながら宿泊に必要な機能整備に向け改修する。1部屋4人定員の客室2部屋とする予定で宿泊プランは後日発表する。

 歴史的建造物を生かした宿泊事業は、JR九州が全社員を対象に実施している新規事業提案制度をきっかけに実現した。

 青柳社長は22年秋に予定する九州新幹線長崎ルート(武雄温泉―長崎)の暫定開業に合わせて、肥前浜駅を含む長崎線肥前山口―諫早間が上下分離となることも念頭に、「(観光列車との)組み合わせをしながら、歴史ある町を、歴史ある建物で過ごす体験型の旅をぜひ提供したい。鹿島の地元おこしのお手伝いになれば」と語った。(大橋諒)

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