新型コロナウイルス感染症対策本部会議で「異動に伴う交代もある。欠落しないように」と市幹部に呼び掛ける秀島敏行市長=佐賀市役所

 65歳以上を対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種が、佐賀県内で12日、佐賀市の高齢者施設を皮切りに始まる。全国的に感染収束が見通せない中、ワクチンは感染予防の「切り札」とされる。佐賀市は6日に開いた新型コロナウイルス感染症対策本部会議で、接種開始日とその後の流れを確認した。

 佐賀市の接種は、特別養護老人ホームや介護老人保健施設など高齢者施設で先行して実施する。接種を希望する65歳以上の入所者と職員が対象で、12日は高齢者が利用する1施設で約40人の接種を予定している。その後、約30施設で順次接種を行う。

 75歳以上には4月20日から接種券を発送する。5月17日から予約の受け付けを開始し、接種は5月24日からの予定。65歳以上には接種券を5月20日から発送、6月15日から予約の受け付けを始め、7月上旬に接種を開始する計画を立てている。個別接種医療機関に関しては4月6日時点で、110の医療機関が協力する見通しになっている。

 佐賀市役所で開かれた対策本部会議には、ウェブ参加も含め市幹部ら約40人が出席した。秀島敏行市長は「ワクチンに関してはいつ、どの時点でどのくらい入るか、はっきりしていない。確実なところで市民にお知らせをしていきたい」と述べた。

 ワクチンは国が週内に、全都道府県に高齢者向けの第1回分を配布する。約500人分が2箱、合わせて約1千人分(1人2回接種)が届く佐賀県は、高齢者が県内で最も多い佐賀市に全量を配分する。その後、佐賀市を含む県内の全20市町に12日か19日の週に約500人分、26日の週にも同数が国から届けられる。

 接種は19日の週に鳥栖市、武雄市、三養基郡みやき町などで始まる予定。西松浦郡有田町は5月7日に75歳以上と高齢者施設入所者から始め、5月中旬には県内全市町で本格化する。接種終了の時期については国のワクチン配布量が不透明なため、自治体の担当者は「見通すのは難しい」と話している。(石黒孝、川﨑久美子)

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