唐津市側に要望書を提出する脊振北山県立自然公園の保全を求める会の田口常幸代表(右)=唐津市役所

 唐津市七山と福岡県糸島市にまたがる脊振山系で大和エネルギー(本社・大阪府)が計画している風力発電事業について、計画に反対する3団体が6日、峰達郎市長宛てに要望書を提出した。計画予定地に唐津市が所有する保安林が含まれることから、市に対し保安林を事業者に貸さないよう求めた。

 要望書を提出したのは、七山・脊振山系の暮らしを守る保安林を守る会と脊振北山県立自然公園の保全を求める会の二つの市民団体と日本野鳥の会佐賀県支部。

 3団体は計画に対する考えを記した要望書をそれぞれ提出した。二つの市民団体は、保安林や同じく建設予定地に含まれる県立自然公園が削られることで「環境が破壊される」「(脊振山系のふもとの)浜玉町などでも土砂災害の危険性もある」などと懸念を示した。野鳥の会佐賀県支部は、建設予定地の上空が渡り鳥の通り道になっていることから、バードストライクの危険性を指摘した。

 要望書を受け取った堀田信政策部長は「内容を確認させていただく」と述べた。保全を求める会の田口常幸代表(69)は「この計画は七山だけの問題ではない。市民や近隣の住民の意見も集約すべき」と訴えた。(中村健人)

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