CFOの返礼品になっている諸井謙司さんの彫刻「家守」(ブロンズ、高さ38センチ)

クラウドファンディングのサイトQRコード

クラウドファンディングへの協力を呼び掛ける日本画家の大串亮平さん(左)と彫刻家の諸井謙司さん=佐賀市のEDAUMEアートスタジオ

ギャラリーの完成イメージ(提供)

 若手アーティストが集う佐賀市八戸の「EDAUMEアートスタジオ」(大串亮平代表)が、旧枝梅酒造の敷地内にギャラリーを作る費用を募っている。約1年前から同所をアトリエとする大串さん(44)=同市=は「みんなが集まるオープンな場所として仲間を増やしていきたい」と展望を語る。

 同所はまちづくりを進める同市のNPO「まちの根太」(武廣正純代表)が管理する、築約100年の酒造跡。建物の西側「西の蔵」に大串さんや同市の彫刻家諸井謙司さん(33)ら5人のアーティストが入居し、イベントホール「東の蔵」では演劇や舞踏などアート関連の催しが開かれている。

 西の蔵に若手作家らの作品を常設して販売するギャラリーを作ろうと、クラウドファンディング(CF)を始めた。目標額の88万円は建築資材費に充て、作家らが手作業で建築を進めて9月ごろの完成を目指す。

 大串さんは「常に作品を見ることができる環境を作り、地域の人たちもより気軽に立ち寄ってもらえる場にしたい」と話し、返礼品には大串さんの日本画や諸井さんの彫刻など入居者らの作品も用意した。

 大串さんは「未来の人たちの力になりたい」として「アートを志す人たちが情報交換や相談ができて、次の一歩を踏み出すきっかけになれる場」を目指すという。いつでもアートに触れられる場であるとともに、大串さんらが地方で作家として生きてきた経験や知恵を若手に伝える場所でもありたいと考える。

 ジャンルを超えて人が集うことで、これまでフラメンコと日本画の共演や展覧会など、それぞれの専門分野を生かした新たな発想の企画も生まれた。大串さんは境界を越えた「つながりの面白さ」を強調し、「この場所から誰も見たことがないようなことを実現していきたい」と笑顔を見せていた。(花木芙美)

 ▽CFの募集は4月末まで。問い合わせは武廣さん、電話080(2722)6184。

このエントリーをはてなブックマークに追加