福岡県太宰府市で2019年10月、高畑(こうはた)瑠美さん=当時(36)=が暴行されて死亡した事件で、遺族が第三者委員会による再調査を求めていたことに関し、県公安委員会(安永恵子委員長)が「直ちに事件化は難しかった」などと回答していたことが5日、遺族への取材で分かった。

 回答書は2月25日付。県公安委は、組織の位置づけを県警の「第三者的管理機関」と説明した上で、遺族からの要望書や意見書を踏まえ、県警から改めて聴取し、検討と議論を続けてきたとした。その上で「被害者の女性の生命身体に危険が及ぶことを認識することや、親族の被害について直ちに事件化の判断に至ることは難しかったと考えられる」と回答した。

 回答書について遺族は「一度も委員会の方に会うことがかなわず、第三者的というには県警本部に偏った考え。とても残念」と批判した。

 県警は2月に県公安委から、相談態勢の見直しの提言を受け、今月1日から、相談を受けた際に記載する「相談等取扱票」の内容を明確化する運用を始めている。(小部亮介)

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