島村ナナさんの作品「おままごとセット」。右奥の名刺入れ(幅約10センチ)と比べると、器の小ささが分かる

小黒三郎賞新人賞に選ばれた島村ナナさん=有田町大野の工房

 有田町の焼き物作家、島村ナナさん(43)の作品が、現代玩具博物館・オルゴール夢館(岡山県美作市)の「小黒三郎賞・創作玩具公募展」で新人賞に選ばれた。磁器で作ったミニサイズの「おままごとセット」で、「他のおもちゃと比べて割れやすいけど、丁寧に扱うことで物を大切にすることを学んでほしい」との願いを込めた。

 熊本市出身の島村さんは、有田窯業大学校を卒業後に町内で作家活動を始めた。小ぶりの作品が多いため、公募展にはあまり出品していないが、娘が使うままごとセットの制作を依頼された人から勧められて今回応募したという。

 受賞作は、ふた付きご飯茶わん、菊の花と葉の形をした皿や長皿、土鍋と取り皿、急須と湯飲みのセットで、染付や彫りを施した。湯飲みは直径約3・5センチ、長皿が9センチ×5センチ、ふた付きご飯茶わんが直径6センチなどミニサイズに仕上げた。

 子どもの頃に感じた「本物で遊びたい」との思いも投影した。子どもたちが実際に遊ぶ審査では、急須に入れた水が出てくるのを楽しんでいたという。「大切に使うことで、大人になっても飾って楽しんだり、子どもに贈ったりしてもらえれば」と島村さん。作品は同館でゴールデンウイークに展示予定という。(古賀真理子)

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