OBの久保さんから届いた手焼きのせんべいと手紙

 3月末で閉校になった伊万里農林高に、校章の焼き印が入ったせんべいが届いた。贈り主は、大阪市でせんべい職人をしているOBの久保晃さん(80)。添えられた手紙には「学校を思い出しながら焼き上げました」とつづられている。

 久保さんは伊万里市大坪町の出身。実家は農業ではなく、高校を出ると大阪のせんべい店に就職した。40歳で独立。東住吉区にある「戎堂湯里店」は、一枚一枚手焼きするのが今では珍しく、遠くからの客も多いという。

 校章の焼き印は同窓会の関西支部で作ったもので、母校が甲子園に出場した時にもせんべいを贈った。今回は閉校を知り、矢も盾もたまらなくなった。「厳しい修業も高校の実習で培った根性で耐えることができた。感謝の気持ちです」。せんべいの優しい甘さには、久保さんの故郷への思いも込められている。(青木宏文)

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