新塾生を代表して宣誓文を読み上げる内田瑛里さん=神奈川県川崎市の久敬社塾

 佐賀県唐津市出身の学生を中心に受け入れている学生寮「久敬社塾」(神奈川県川崎市)で4日、入塾式が開かれた。1878年の創設以来、初めて女子を受け入れ、新たな歴史の1ページを刻んだ。新塾生10人のうち女子は4人。「コロナの状況でも、先輩や仲間がいるので安心できる。いろんな人から刺激を受けたい」と話し、首都圏での新生活に胸を高鳴らせた。

 式では、東京農業大に入学する内田瑛里さん(18)=佐賀市=が新塾生を代表して「自己研鑽、努力することを誓います」と宣誓した。公益財団法人「久敬社」の古賀栄一理事長は、「お互いに切磋琢磨し、我が国を支える原動力になってください」と激励した。在寮生は14人になった。

 塾歌には「健男児」などの歌詞が含まれていることなどから、女子を受け入れた本年度は、恒例の斉唱は見送った。塾歌のあり方も今後検討する。

 慶應義塾大に入学する古川ひよりさん(18)=唐津市出身=は「母が勧めてくれたからここに決めました。いざ入ってみると、コロナでも孤独にならずに友達をつくることができそうです」と期待を膨らませた。東京大に進む永田光さん(18)=唐津市=は「慣れない街の新生活で、コロナで学校に行く機会が少ない中、寮生活は精神的にも助かると思います」と話す。

 今回、初めて後輩ができる東京農業大3年の小楠裕己塾長(20)=唐津市=は「一人で越えられない壁を一緒に越えられることが、寮の強み。自分が先輩にしてもらったようにフォローしたい。男子寮ではなくなったので、言葉遣いなどにも気をつけていきたいです」と語った。(山口貴由)

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