伊万里市山代町の楠久・津まちづくり実行委員会(樋口國昭委員長)は、楠久、楠久津地区の旧道約2キロを「楠久・津史跡ふれあい街道」と名付け、通りに表示板を設置した。
この地域は江戸時代に佐賀藩が海事拠点を置き、船奉行宅地などの史跡が数多く残っている。表示板は史跡のPRと史跡巡りをする人のために作り、名称は地元で公募して決めた。
看板は、国道204号の脇にある旧道の両端(楠久上、楠久津)と歴史ふれあい館前の3カ所に設置した。高さ1.7メートルで、通りの名前と歴史の説明を記している。また、通りの見所を紹介する別の表示板も、「銀杏の神木通り」「河童通り」などと名付けて10カ所に設置した。
事務局を務める深江俊之さん(78)は「表示板には、地元の若い世代に歴史を知ってほしいという思いも込めています」と話している。(青木宏文)