最終便のバスと記念撮影する黒川小、南波多郷学館の児童=伊万里市黒川町

運転手の本吉俊博さん(左)に寄せ書きと花束を贈る黒川小、南波多郷学館の児童=伊万里市黒川町

 伊万里市内の民間バス2路線が3月末で廃止になり、利用者が多かった黒川町で31日、お別れセレモニーが開かれた。4月からはコミュニティーバスやスクールバスで代替する。

 廃止になったのは昭和バス畑川内線(伊万里駅-南波多町-黒川町)と、西肥バス清水線(伊万里駅-黒川町清水地区)。畑川内線は運行開始から65年、清水線は52年の歴史があった。利用者が減少し、約20年、市が赤字を補てんしながら運行していた。

 黒川町では2018年3月、住民組織が運営する町内巡回のコミュニティーバスが導入された。その際、市とバス事業者は2路線の廃止を検討したが、黒川小の児童の通学に支障が出るため、運行を継続した。本年度、学校がスクールバスを導入することから、路線バスの廃止となった。

 2路線の最後の便が走った31日夕には、それぞれの終着バス停で住人によるセレモニーが開かれた。畑川内線の黒川停留所で、児童から感謝の言葉の寄せ書きと花束を受け取った運転手の本吉俊博さん(60)=東山代町=は「感無量です。廃止になるのは寂しいけど、時代の流れだからしょうがないですね」と話した。(青木宏文)

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