三味線や太鼓に合わせ、舞を披露した長崎検番の芸者たち=小城市のゆめぷらっと小城

 佐賀県小城市の春の恒例催事「小城春雨まつり」が3日、ゆめぷらっと小城で開かれた。全国的に有名な端唄「春雨」を作詞した小城出身の国学者・柴田花守(1809~1890年)をしのぶ催しで、花守ゆかりの長崎市の芸者が2年ぶりに集まり、艶やかにステージを舞った。

 昨年は新型コロナウイルスの影響で中止になった。58回目の今年は感染予防のため来場者の人数を制限して開かれ、長崎市内の料亭に派遣されている長崎検番の芸者たちが六つの演目を上演し、約130人の観衆を魅了した。

 花柳界で歌い継がれている春雨は、梅の花に戯れるウグイスにいちずな愛を重ねた唄で、柴田花守が幕末に遊学先の長崎の料亭で書いたとされる。芸者の稽古などを行う長崎検番の師匠らが振り付けや旋律を添え、全国に広まった。

 主催した小城春雨会の村岡安廣会長は「花柳界の皆さんによる相当の精進を経て、歴史と伝統がここに息づいている」と述べ、長崎検番に感謝状を贈った。まつりに先立ち、会場近くの小城公園でも優雅な舞が披露され、新緑が美しい庭に花を添えた。(谷口大輔)

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