すげがさと柳行李で薬売りになりきるコーナー

薬用植物26種類の香りを試すことができる体験コーナー

「朝日万金膏」の紹介コーナー。調合の際に使った大釜などが並ぶ=鳥栖市神辺町の中冨記念くすり博物館

 鳥栖市の中冨記念くすり博物館が1日、リニューアルオープンした。開館から25年が経過しており、展示ケースなど設備を一新。見やすいレイアウトにして車いすなどの移動にも対応したほか、説明パネルを取り入れた。タッチパネル式のクイズコーナーやプロジェクションマッピングなど新たな技術も加わり、幅広い年齢が楽しめる。

 2階建ての建物に、製薬器具、行商道具など1万5千点以上が並ぶ。今回、江戸時代に配置薬業として始まった「田代(たじろ)売薬」の展示を拡充した。大正期のスペイン風邪で関節痛を和らげるとして爆発的に売れ、田代売薬が全国に販路を広げた「朝日万金膏」を調合した大釜(おおかま)などが見られる。

 19世紀のイギリスの薬店を移設した「アルバン・アトキン薬局」のコーナーには、当時のようすを幻想的に再現したプロジェクションマッピングを導入。すげがさと柳行李(やなぎごうり)を身につけて薬売りになりきるスポットや、生薬として利用されるキンモクセイやクチナシなど26種類の植物の香りを試すコーナーなど体験型の展示も増やした。

 同館は1995年3月にオープンし、改装は昨年11月から行った。同館の学芸員は「田代売薬を多くの人に知ってもらい、薬のことを楽しく学んでもらえれば」と話す。入館料は大人300円、高校・大学生200円、小中学生100円。月曜休館。問い合わせは、電話0942(84)3334。(樋渡光憲)

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