ウェブの「やさしい日本語版」の表記例

改訂された武雄市のハザードマップと災害に関する冊子「たけおしぼうさい」(左上)

 武雄市は、ハザードマップを改訂した。市内を34区域に分け、豪雨時の浸水や土砂災害の警戒区域を示している。ウェブ版も作成し、九州で初めて外国人のための「やさしい日本語版」を設けた。ハザードマップは防災に関する冊子とともに全世帯に配布する。

 国が浸水想定区域、県が土砂災害特別警戒区域を見直したことに伴い、11年ぶりに改訂した。B1判で、各戸が分かる5千分の1の縮尺で洪水浸水想定や土砂災害の警戒区域を掲載し、裏面には8900分の1の縮尺で居住する町全体の状況が分かるようになっている。

 浸水想定は水防法に基づく「想定し得る最大規模の降雨」で予測した。6時間総雨量を六角川流域は424ミリ、松浦川は515ミリ、武雄川と高橋川は629ミリと想定し、浸水深を(1)0・5メートル未満(2)0・5メートル以上~3メートル未満(3)3メートル以上~5メートル未満(4)5メートル以上~10メートル未満(5)10メートル以上~20メートル未満-の5区分で色分けして示した。避難所なども明示している。

 市役所と武雄消防署は浸水想定が「0・5~3メートル未満」となっている。2019年8月の佐賀豪雨で深刻な浸水被害が出た朝日町の高橋地区は「3~10メートル未満」、北方町の国道34号沿いは「0・5~5メートル未満」の浸水が想定されている。

 ただ、佐賀豪雨の浸水は川などへの排水が追いつかない「内水氾濫」で、ハザードマップが想定した河川の氾濫や堤防の決壊による「外水氾濫」とは異なる。今後、内水ハザードマップの作成も進める計画となっている。

 ウェブ版のマップは、衛星利用測位システム(GPS)と連動させると現在地の浸水想定などがすぐに分かる。日本語版と英語版に加えて設けられた「やさしい日本語版」は、指定緊急避難所を「災害が起きた時、一時的に逃げる場所」などとふりがなも付けて分かりやすく説明する。市内に外国人が270人余り居住していることを考慮した。

 マップと合わせて、避難所一覧や非常時の持ち出し品リスト、災害に関する情報などをまとめた冊子「たけおしぼうさい」も作成し、一緒に配る。(小野靖久)

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