経験を積んだ職人らが筆で五月のぼりを染め付けている=小城市牛津町の城島旗染工

 5月5日の端午の節句を前に、小城市牛津町の城島旗染工で五月のぼりの制作がピークを迎えている。オーダーに合わせて昨年11月から約200本ののぼりを制作していて、きりっとした顔つきの勇壮な戦国武将や滝を登るコイなどが描かれている。

 五月のぼりはこいのぼりと一緒に掲げられ、九州など西日本を中心に継承されている。「子どもが勇ましくあるように」との願いから織田信長や豊臣秀吉といった戦国武将の絵柄「武者絵」が人気で、家紋と名前も入る。

 大きさは幅85センチ、長さ7・5メートルのほか、マンションのベランダにも飾れるミニガーデン用サイズ(幅50センチ、長さ180センチ)や屋内向けのタペストリーなども登場している。孫と会う祖父母が五月のぼりを持参して贈ることも多いが、新型コロナウイルスの感染対策に伴って県外への移動を自粛する傾向を受け、配送を選ぶ人も増えているという。

 同社は明治時代後期から100年以上続く老舗で、伝統の手染め技法を受け継いでいる。城島守洋社長(66)は「五月のぼりに込められた健やかな成長を願う家族の思いを子どもたちが大切にしてくれたらうれしい」と話した。(志波知佳)

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