生態系への影響や水質悪化 懸念

 鹿島市出身(かしまししゅっしん)のイラストレーター、ウラケン・ボルボックスさんが環境省(かんきょうしょう)とコラボし、アメリカザリガニに関(かん)する啓発(けいはつ)イラストを制作(せいさく)しています。その第(だい)1弾(だん)を10日(か)、環境省がツイッターに投稿(とうこう)したところ、600以上(いじょう)の「いいね」が寄(よ)せられるなど、拡散防止(かくさんぼうし)の呼(よ)び掛(か)けに役立(やくだ)っています。

 

 第1弾ではアメリカザリガニの生態(せいたい)のほか、昭和初期(しょうわしょき)に輸入(ゆにゅう)されたわずか27匹(ひき)が日本全国(にっぽんぜんこく)へと拡散していった経緯(けいい)についてイラストと漫画(まんが)で紹介(しょうかい)。穴(あな)を掘(ほ)り、ため池(いけ)の土手(どて)や田(た)んぼの畦(あぜ)を壊(こわ)すほか、生態系(けい)への影響(えいきょう)、水質悪化(すいしつあっか)などの懸念(けねん)があるとし「身近(みぢか)だけど実(じつ)は特定外来生物級(とくていがいらいせいぶつきゅう)のヤバイやつ」「そこら辺(へん)に捨(す)てちゃダメだぞ」と分(わ)かりやすく呼び掛けています。 同省(どうしょう)によると昨年(さくねん)11月(がつ)、外来ザリガニが特定外来生物に指定(してい)され、新(あら)たな飼育(しいく)や野外(やがい)に放(はな)つこと、販売(はんばい)や譲渡(じょうと)ができなくなりました。アメリカザリガニについては、規制(きせい)によりかえって大量(たいりょう)に放たれるなど大(おお)きな影響が出(で)る恐(おそ)れがあるとして、指定からは除外(じょがい)されました。ただ実害(じつがい)が出ており、さらなる拡大(かくだい)を防(ふせ)ぐ手立(てだ)てが必要(ひつよう)とされ、今回(こんかい)の啓発につながりました。

 

 ウラケンさんは2年前(ねんまえ)、単行本(たんこうぼん)「侵略(しんりゃく)!外来いきもの図鑑(ずかん) もてあそばれた者(もの)たちの逆襲(ぎゃくしゅう)」を発売(はつばい)し話題(わだい)に。同省の外来生物対策室(たいさくしつ)は同書(どうしょ)を「内容(ないよう)が充実(じゅうじつ)しており、イラストでの伝(つた)え方(かた)が上手(うま)い」と評価(ひょうか)していたといい、今回協力(きょうりょく)を依頼(いらい)したといいます。
 25日(にち)には第2弾として、アメリカザリガニが侵入(しんにゅう)することで池(いけ)の環境(かんきょう)がどのように変化(へんか)するかを分かりやすく解説(かいせつ)したイラストを投稿しました。今後(こんご)も2週間(しゅうかん)に1回程度(かいていど)のペースで新たなイラストを投稿し、アメリカザリガニの影響力(りょく)や拡散防止の取(と)り組(く)みなど少(すく)なくとも全(ぜん)5回は続(つづ)く予定(よてい)です。
 ウラケンさんは「自分(じぶん)も昔(むかし)はザリガニ釣(つ)りをしたが、赤(あか)くない、地味(じみ)な色(いろ)のザリガニも実はアメリカザリガニの子(こ)どもだったことなど、今回初(はじ)めて知(し)りました。ザリガニに最(もっと)も親(した)しんでいる子どもやその親(おや)の世代(せだい)に正(ただ)しい知識(ちしき)を分かりやすく伝えたい」と話(はな)しています。(志垣直哉)

 
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