国道34号に整備された自転車の走行レーン。青い矢羽根と自転車のマークが書かれている=佐賀市日の出

 国道34号の佐賀市日の出の「SAGAアリーナ」前の交差点から東に約1・1キロにわたり、車道脇の路面に青色の「矢羽根」が並んでいる。自転車が車道を走行することを明確化して、自転車と車の事故減少を減らす取り組みだ。ただ、大型車も通り交通量も多い国道での整備に「事故になりそうで怖い」と不安視する声も。整備の目的などを調べてみた。

 国交省佐賀国道事務所によると、県内の国道で自転車の走行区間を示す舗装がされたのは、この区間が初めて。道路脇に連続した青い矢羽根印と自転車のピクトグラムが描かれている。

 警察庁のまとめでは04年以降、交通事故が大幅に減少傾向にある中、自転車関連事故は横ばいで推移しているという。県内でも自転車関連の事故は、人身交通事故と比べて減少幅が小さい。国はこのような状況を踏まえ12年、ガイドラインを策定し、交通状況に応じて歩行者や自転車、自動車が適切に分離された空間の整備などを求めている。

 国道34号での整備の目的について同事務所は「自転車は車両で原則車道を走ることを意識づけるため」と話す。矢羽根は暫定的な整備を意味しており「最終的には通行帯などで分離する形を目指す」と説明する。

 ただ、国交省九州地方整備局の15年度の調査結果で、SAGAサンライズパーク前の国道34号の交通量は1日当たり約4万1千台で、交差する国道263号の約2万7千台と比べても多い。佐賀新聞「こちら さがS編集局」(こちさが)には「正直、交通量が多い国道に整備されても事故になりそう」と不安の声が寄せられた。

 同事務所は「近くの歩道は『自転車歩行者道』に指定されている。車道を通るのが怖い場合は、お互いの安全を確保しながら歩道を走行することもできる」と説明する。

 佐賀市内ではこれまでに、市道18路線で車道にカラー舗装するなどして自転車専用通行帯や車道混在を整備している。通勤や通学で自転車利用が多い佐賀市。利用者の意見も踏まえた自転車環境の整備が求められる。(小部亮介)

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