介護福祉士の国家試験に挑んだ佐賀市の北陵高と、神埼市の神埼清明高の生徒が全員合格した。吉報を手にした卒業生たちは、学校に訪れて、報告し合ったり、担当の先生にお礼を言ったりと喜び、新たなスタートに意欲を見せていた。
試験は、介護の基本や認知症、障害の理解などを問う筆記問題が1月末にあり、北陵高からは生活文化科介護福祉士コースの6人、神埼清明高からは生活福祉系列の11人が挑戦した。合格率は約7割で、佐賀県内では373人が合格した。
模擬試験の125問全ての問題について調べてまとめる課題に取り組んだという北陵高卒の新郷椋大郎さん(18)=佐賀市諸富町=は「合格か不安だったからよりうれしい」と安どした。新年度から佐賀市内のグループホームに就職し、「1日でも早く独り立ちしたい」と力を込める。
吉報を手に母校を訪れた神埼清明高卒の山田愛和あいかさん(18)=神埼市千代田町=は「点数が伸びなかった時、受験するみんながいたから励みになった」と感謝した。(西浦福紗)