末安伸之氏(右)と岡毅氏(左)

 4日に投開票される三養基郡みやき町長選は、現職の末安伸之氏(64)=4期、簑原=と、新人で前町企画調整課長の岡毅氏(50)=東尾=が論戦を繰り広げている。両候補の歩みや政治にかける思いを紹介する。(瀬戸健太郎)(届け出順)

 

■末安伸之氏(64) 特養での勤務 政治の原点

 旧中原町議、中原町長を経て、旧北茂安町、旧三根町との3町合併で誕生したみやき町の初代町長に当選。これまでの4期16年を「3町の平準化や人口減少対策、未病の町づくりなどに取り組み、本当にあっという間だった」と振り返る。

 政治の原点は、特別養護老人ホームに勤務していた20代のころにある。そこで、家族と縁遠くなって寂しがる入所者や、寝たきりになって苦しむ高齢者を目の当たりにした。「夢のある施設や、寝たきりにならない仕組みをつくりたいと思った。そのためには政治の力が必要だと感じた」

 この思いは今も変わらない。「未病」の取り組みの拠点と位置付ける「メディカルコミュニティみやき」は6月に開所予定で「予防医学を町全体に広げていきたい」と活用を目指す。「住民の命と暮らしを守りたい」と、新型コロナウイルス対策にも力を入れる。

 趣味は囲碁。地元の碁会所によく顔を出しており、「忙しさで凝った頭をほぐすには最適」と笑顔を見せる。みやき町簑原。

 

■岡毅氏(50) 文化財発掘担った経験も

 1998年に旧北茂安町役場に入庁。みやき町役場を含め22年間に及ぶ役場生活を「地域の人たちや先輩、仲間に育ててもらった」と振り返り、「今は恩返しをしたい気持ちでいっぱい」と話す。

 元々は文化財関係が専門で、北部九州では珍しい花弁状住居跡の発掘などに携わった。町主催の歴史講座で町民と触れ合う機会も多く、「学ぶ意欲が強い人たちばかりで、町民のポテンシャルの高さを感じた。町づくりに生かしてほしいと思った」と振り返る。

 「政治家になろうとは思っていなかった」と明かす。立候補を決めたのは「このままでは町が立ちゆかなくなる。少しでも立て直し、次世代に引き継ぎたいと思った」ためだ。みやき町を「潜在力がある地域」と捉え、「住民の声を聞きながら発展させるのが真の町づくり」と強調する。

 気分転換は音楽鑑賞で、ジャズやロックなど洋楽を中心に聴いている。5歳の愛娘がおり、「子どもと触れ合うのが癒やし」と頰を緩めた。みやき町東尾。

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