特別純米酒「宮の松 あらばしり」などを試飲する地元住民=有田町大木宿の松尾酒造場

試飲しながら松尾酒造場の酒と地域のかかわりについて思い出話をする地元住民ら=有田町大木宿の同社

 有田町大木宿にある松尾酒造場が、3年ぶりの酒造りに取り組んでいる。3月28日には蔵を開放して、地元住民を招いた試飲会を開催。「宮の松」で知られる松尾酒造場の酒を地域行事で酌み交わしてきた住民は、「やっぱり地元の酒はいい」と酒造りの復活を喜んでいた。

 2014年の福岡国税局酒類鑑評会で「宮の松」が純米酒の部大賞に選ばれるなど、品質の高い日本酒を造ってきた同酒造場。経営上の問題で、2017酒造年度を最後に、酒造りを中断していた。

 同酒造場で20年ほど前から杜氏(とうじ)を務める井上満さん(70)によると、日本酒のおいしさを通して日本の伝統文化を発信したいという中国・上海の起業家、周春宝氏(58)の社長就任で、再開のめどがついたという。井上さんは「やっと再スタートが切れた」と安どの表情をみせた。

 試飲会には、今年1月に仕込んだ特別純米酒「宮の松 あらばしり」などが振る舞われた。松尾明道さん(70)は「地元の酒がまた楽しめるようになってうれしい」と、慣れ親しんだ味わいに頰を緩めた。住民たちは祭りの休憩所として同酒造場で酒が振る舞われたことなど地域とのかかわりの話で盛り上がった。

 「宮の松 あらばしり」は1・8リットル入り税抜き2500円など。4月中旬ごろから、純米大吟醸3種類と併せて伊西地区の小売店での発売を予定している。(古賀真理子)

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