国土交通省は、水系ごとに流域治水の取り組みをまとめた「流域治水プロジェクト」を公表した。佐賀県内は嘉瀬川など四つの1級河川があり、近年の大規模水害を踏まえ、河川整備だけでなく流域全体で水害を軽減する対策の「見える化」を図った。

 水系ごとに、地図上にハードとソフト両面の対策をまとめた資料を作成した。ロードマップも作り、国や県、市町などが短期、中期、中長期に取り組む対策を示している。

 嘉瀬川水系と六角川水系は、ため池の補強や森林整備に加え、クリークの整備や有効活用を治水対策に掲げた。松浦川水系は、利水ダムなど7カ所のダムの事前放流に取り組む。筑後川水系は4県にまたがり、佐賀県東部地域のハザードマップ作成や見直し、建設予定の城原川ダムが盛り込まれている。

 国は気候変動に伴う降雨量増加を背景に、流域治水を推進。県内では六角川水系の関係者らが19年8月の佐賀豪雨を踏まえて先行して取り組み、20年9月に嘉瀬川と松浦川、筑後川の各水系も協議会を立ち上げて検討を進めてきた。嘉瀬川などを所管する武雄河川事務所は「今後も流域全体の関係者で連携し、被害軽減を図りたい」としている。

 プロジェクトは全国109の1級水系、12の2級水系で策定され、30日付で公表された。国交省のウェブサイトで閲覧できる。(円田浩二)

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