じわりと値上がりしているガソリン。1リットル150円台は昨年3月以来という=佐賀市

 ガソリン価格がじわり上昇している。佐賀県内のレギュラーガソリン1リットル当たりの平均小売価格は152円50銭(3月29日時点)で、前週に引き続き150円台となった。150円台になるのは昨年3月以来。「今後は小幅に値下がりする」との見方がある一方、「あまり変わらず高値基調が続くのではないか」との声も広がっている。

 県石油商業組合や石油情報センターによると、主要産油国の協調減産が順調に進んだことや、新型コロナウイルスのワクチン普及に伴う経済回復への期待感などから、ガソリンの平均小売価格は昨年12月(137円60銭)から値上がり傾向が続き、7週連続で上昇。新型コロナ感染拡大前の水準に戻っている。

 ただ、県内の値上げの対応は他県に比べると遅かったという。同組合の光武繁専務理事は「原油価格が上がっても、ガソリンの売れ行きがよくないため、小売価格に反映するのをためらう経営者も多い」と強調。ハイブリッド車の増加や新型コロナの影響で石油販売業界の環境は厳しく、「4月以降も150円前後で推移するのではないか」と話す。

 ガソリンの需要は、新型コロナ特措法に基づく緊急事態宣言や不要不急の外出自粛要請などにより、大きく減少した。石油連盟のデータを基に県石油商業組合がまとめた県内のガソリン販売量は昨年3月以降、連続して前年実績を下回っている。(中島佑子)

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