仮想現実(VR)を映し出すゴーグルを装着し、市村記念体育館の3D測量データを体感する田中裕之県文化・スポーツ交流局長=県庁

 佐賀県土地家屋調査士会(富澤弘光会長)は26日、佐賀市城内の市村記念体育館の3D測量データを県に寄贈した。県は老朽化や自然災害で建物の補修が必要になる場合などに、データを活用していく方針。

 県庁で寄贈式があり、富澤会長が田中裕之県文化・スポーツ交流局長に目録を手渡した。富澤会長は「珍しい建物なので将来に残そうと考えた。建物の中も外もデータとして利活用できるような形にした」とあいさつした。

 担当者はデータをモニターに映し、地点ごとの高さや距離、面積などが瞬時に分かる機能を紹介した。田中局長らは仮想現実(VR)を映し出すゴーグルを装着し、建物の内外を自由に移動する体験をした。田中局長は「3Dデータは文化財の保護などさまざまな可能性がある。有効活用していきたい」と話した。

 1963年に完成した市村記念体育館は、国立西洋美術館の設計で知られるル・コルビュジエの弟子坂倉準三が手掛けている。調査士会は昨年11月に3Dレーザースキャナーを用いて測量し、データを作成した。(円田浩二)

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