佐賀県内の人身安全関連の被害が高水準で推移している。佐賀県警が把握した昨年1年間のストーカー行為は338件で、前年より48件増加。ドメスティックバイオレンス(DV)は305件で13件減ったが、児童虐待の疑いがあるとして、児童相談所に通告した人数は約1・8倍に増えた。いずれも摘発件数は前年を上回り、県警は警戒を強めている。

 県警人身安全・少年課によると、ストーカー行為の認知件数のうち、ストーカー規制法違反や傷害、住居侵入などによる摘発は36件(前年比10件増)に上った。文書警告や禁止命令を出したケースは32件あった。

 DVの摘発は54件(同16件増)で、暴行31件、傷害19件、暴力行為法違反2件、未成年者略取1件、現住建造物等放火1件だった。加害者と被害者の関係は約8割が婚姻関係だった。

 児童虐待に関する摘発は20件(同9件増)で、内訳は傷害8件、暴行7件、監護者わいせつ2件、準強制わいせつ1件、保護責任者遺棄1件、殺人1件だった。虐待の疑いがあるとして児童相談所に通告したのは659人で、前年より285人増えた。最多の心理的虐待508件のうち、子どもの前で家族に暴力を振るう「面前DV」が441件だった。身体的虐待91件、ネグレクト59件、性的虐待1件だった。

 井原和明生活安全部長は26日の定例会見で、今後の対応について「関係機関との緊密な連携を図り、被害者の安全確保を最優先とした迅速、的確な対応に努めていく」と述べた。(松岡蒼大)

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