佐賀県警は29日、児童らの名前札や体操着のゼッケンの着用に関し、あり方を検討するよう県教育委員会などに要請した。登下校中に児童が撮影され、インターネットに投稿される問題が発生しており、学校の外では名前札を外すことなどを求めている。

 県警によると昨年5~10月、40代男が県内の女児を登下校中に待ち伏せして撮影し、その画像をインターネット上のサイトに投稿していた。県警は県迷惑防止条例違反(嫌がらせ行為)の疑いで、26日までに男を佐賀地検に書類送検した。

 男が投稿したサイトは既に閉鎖されているが、画像は女児の顔や容姿に加え、名前札が映り込んでおり、個人を容易に特定できる状態だったという。

 県警は名前札などで学校や個人が特定され、誘拐などの凶悪犯罪に巻き込まれたり、プライバシーを侵害されたりする恐れがあると判断した。今後、市町教委にも同様の要請を行う。

 県警生活安全企画課によると、県内で昨年発生した声掛け事案のうち小中学生は186件で、全体の60・6%を占めた。盗撮は約50件のうち、8割が小中学生の被害だった。

 県警生活安全部の勝屋弘善首席参事官は「名前札などは個人情報の最たるもの。児童を危険から守る上では検討すべき事項」と話した。県教委は「登下校の安全面について学校に指導していく」と話し、県法務私学課は「(要請を)しっかりと学校に周知していきたい」とした。(小部亮介)

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