佐賀県は29日、新型コロナウイルスに感染し、県内の医療機関に入院していた80歳以上の高齢者1人が亡くなったと発表した。県内での死者は計13人になった。西松浦郡有田町の40代女性と、佐賀市の30代男性の感染を新たに確認したことも公表し、感染は延べ1183人になった。
県によると、亡くなった人は中等症だった。遺族の意向を確認できていないため、性別などの詳細は公表を差し控えるとしている。
クラスター(感染者集団)が発生したバスケットボール男子・Bリーグ2部の佐賀バルーナーズ(佐賀市)に関しては、前日に感染が分かった20~30代の選手やスタッフ男女11人の感染経路を説明した。県健康福祉部の古賀千加子副部長は「チームで行動を共にする場面が多く、その中で感染が拡大した」と述べた。県健康増進課の井田政和参事は「感染可能性期間に一緒に練習をしていた。練習の際はマスクを外していた可能性が大きい」とした。
バルーナーズのクラスター関連で県が検査した知人や家族15人は全て陰性だった。(岩本大志)
【関連記事】
●<新型コロナ>新たに男女2人が感染 佐賀県3月29日発表 延べ1183人に
●<新型コロナ>佐賀バルーナーズでクラスター、選手やスタッフ計14人陽性