小城市長選で落選し、支持者と言葉を交わす藤田直子さん(右)=28日午後10時15分ごろ、小城市小城町松尾の事務所(撮影・志垣直哉)

 2度目の挑戦も、現職の厚い壁に阻まれた。小城市内の文化団体代表で新人の藤田直子さん(68)=三日月町=は「準備不足もあり、有権者に訴えを十分に届けられなかった。残念」。落選の知らせを聞いた事務所で淡々と話した。

 「無投票だと、住民の意思を伝えられない」。告示の1カ月前、現職に対抗する候補者が現れない状況を受け、出馬を決意した。

 政党や団体の支援は受けず、前哨戦では自転車で1週間をかけて市内一円を回った。知人宅を訪ね、買い物客にも声を掛け、地域が抱える課題に耳を傾けた。選挙戦でも、たすきを掛けて自転車を走らせた。

 多久市との公立病院の統合計画の見直しや、JR牛津駅の改札口の増設-。住民の不安や不満を解消しようと、六つの公約を掲げた。支持を広げることはできなかったが、藤田さんは「市政をもっとよくしてほしいという声に励まされた」と、選挙戦を振り返った。(谷口大輔、石黒孝)

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