小城市長選で5選を果たし、万歳三唱をする江里口秀次さん(左から2人目)=28日午後10時7分、小城市三日月町久米の事務所(撮影・米倉義房)

 市民は「継続」による市政の発展を望んだ。28日に投開票された小城市長選で、現職の江里口秀次さん(68)=小城町=が5度目の当選を果たした。2005年の4町合併以降、かじ取りを担って16年。市南部にくすぶる地域格差への不満や多選批判に対し「安心して暮らせる地域をつくる」と訴え、信任を得た。

 「コロナ禍の選挙で従来と違ったやり方を迫られる中、多くの励ましを受け、支えていただいた」。江里口さんは当選が決まった午後10時すぎ、事務所に集まっていた約100人の支持者に感謝の言葉を述べた。

 選挙戦は前回17年に続き、同じ候補との一騎打ちになった。約6400票差で制した前回と同様、市議や企業の支援を受けて優位に選挙戦を進めたが、「この4年間がどう評価されているのか、プレッシャーを感じていた」と振り返った。

 20年の12月議会で出馬を表明した後、「まだ続けるのか」という市民の声を耳にした。芦刈町など人口減少が進む地域では「取り残されている」と、これまでの施策への不満も聞いた。

 新型コロナウイルスの感染予防で、選挙期間中は屋内での集会を控える代わりに住宅地など150カ所以上で街頭演説をした。多選批判の広がりを警戒し、数人しかいない場所でも10分以上、熱弁を振るった。

 選挙戦で掲げた七つの公約のうち最も時間を割いて主張したのが、地域に慎重な意見がある遊水地整備への対応と、市内全地区での意見交換会の開催だった。「市民の皆さんの声をしっかりと受け止め、市政に生かしていく」。街頭で訴えてきた言葉を使い、決意を示した。(谷口大輔)

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