秋田市の市文化創造館の敷地内に建立された東海林太郎の立像=27日

 戦前から活躍し、「国民的歌手」と呼ばれた東海林太郎(しょうじ・たろう)(1898~1972年)の立像が故郷の秋田市の市文化創造館敷地内に建立され、27日にお披露目となった。戊辰戦争で援軍を送った縁で佐賀と秋田の交流が続いており、佐賀県内の有志も費用の一部を拠出した。

 建立委員会の佐々木三知夫理事長(75)によると、戊辰戦争では佐賀鍋島藩から救援隊が派遣され、秋田城下が火の海になることを防いだ。戦没者は葉隠墓苑(秋田市)に弔われている。また、東海林は終戦から間もない1947年に旧制武雄中などで公演し、収益金を同校の野球部に寄付したという。

 直立不動で歌うスタイルで知られた東海林の姿を後世に残そうと募金を始めたところ、国内外から目標額の500万円以上が集まった。佐賀県分はこのうち約100万円で、旧制武雄中時代に公演を聴いた故・草場昭司さん=元佐嘉神社宮司=らが寄付した。佐々木理事長は「東海林を通じて佐賀との縁が一段と深まった」と話し、東海林の胸像を佐賀側に贈ることを検討している。(円田浩二)

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