オンラインでのシンポジウムで、地域課題解決に向けたSTEAM教育について語る井上祐巳梨Barbara Pool社長(有田町役場提供)

 有田町STEAM(スティーム)教育シンポジウムが21日、オンラインで開かれた。専門家らが、教科横断的な学びを通して実社会の問題発見や解決に生かす教育手法、学校現場での実践例を説明。町内でどう展開していくのかなどを語り合った。

 同教育を進める専門家や松尾佳昭町長ら5人が、講演、討論した。

 広尾学園中学・高校(東京都)医進・サイエンスコースの木村健太統括長は、一斉下校時の混雑解消法を編み出した生徒の論文が学会誌に掲載された事例などに触れながら、「勉強を楽しいと思う気持ちが大事」と強調。苦手分野を学ばせる従来の教育ではなく、好きな分野を掘り下げて学び方や楽しさを知ることで、好きな分野を増やしていく手法を紹介した。

 同教育のウェブメディアなどを手掛けるバーバラ・プールの井上祐巳梨社長は「『課題先進国』である日本は、地域や社会の『課題解決国』への移行が必要。これまでの成功モデルはもう通用せず、新たな視点や発想が必要になる」とし、スティームの分野を横断して掛け合わせる力が有用と説いた。

 松尾町長は「記憶力を競うのではなく、情報を編集して判断する時代。有田では、STEAMのAを芸術やアートに加え、エリアととらえ、地域と学校教育で並走しながら取り組めれば」と有田型モデルの考え方を示した。(古賀真理子)

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