厚生労働省は26日、2019年度に障害者が家族や福祉施設、事業所の職員から受けた虐待が2202件あり、被害者が2398人に上ったと発表した。前年度からほぼ横ばい。うち2人が死亡した。自治体への相談・通報は8519件で過去最多だった。

 佐賀は職員による虐待が2件、家族によるものが9件だった。

 厚労省は通報が増えた要因について「施設の責任者や職員の中で『隠してはいけない』との意識が育ち、警察も報告を徹底している」とした。前年度の虐待は2204件、2403人だった。

 職員による虐待は547件、734人。内訳(複数回答)は暴力や拘束といった身体的虐待が52%で最も多く、暴言などの心理的虐待が40%、性的虐待が13%だった。被害者は知的障害が78%を占めた。加害者は生活支援員が最多の42%。

 亡くなったのは、身体と知的の障害があり重度訪問介護を受ける30代男性と、知的障害で施設に入所する40代男性だった。

 家族による虐待は1655件、1664人だった。内訳は身体的虐待が63%で最多。心理的虐待29%、障害年金の使い込みといった経済的虐待20%が続いた。被害者は知的障害が53%だった。

 このほか、8月に公表した職場での虐待が535件あり、被害者は771人だった。(共同)

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