動画向けの撮影に応じる果樹園を営む山田公寿さん(右)=太良町糸岐

県が制作した動画「3つのデコポン」はこちらから

 導入から20年がたつ国の農業施策「中山間地域直接支払制度」を中山間の若者に知ってもらおうと、佐賀県がオリジナル動画を制作し、動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信を始めた。太良町のミカン農家の思いや地域での取り組みを紹介し、中山間の現状とともに制度の重要性を訴える。

 3月上旬に同町糸岐の波瀬ノ浦地区で撮影した。40~60代の農家3人へのインタビューなどを収録し、約15分にまとめた。

 タイトルは「3つのデコポン」。人口減少や自然災害といった地域の課題に触れながら、制度に関する集落の話し合いの様子も撮影した。元テレビ局のディレクターで、県地域おこし協力隊としてウェブサイトで中山間地の情報発信を行う山本卓さん(36)が撮影・編集を担当した。

 中山間地域直接支払制度は2000年に始まり、耕作放棄地の発生防止や農地の多面的機能の確保を目的に、農地整備などの活動に対して交付金が支払われる制度。県によると、県内の465集落(20年度現在)が認定を受けているが、その数は徐々に減少しているという。

 県農政企画課の大坪一樹さん(57)は、高齢化などによる集落存続の危機感から「制度は集落を守る命綱。今後を担う若い世代にも関心を持ってもらいたい」と動画制作の思いを語った。(松田美紀)

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