お茶の入れ方を実演する副島仁さん。左はコーディネーターの倉成英俊さん=嬉野市の和多屋別荘(オンライン画面から)

 幕末佐賀の藩校・弘道館を現代に再現した県の事業「弘道館2」の特別講座が21日、オンライン上で開かれた。嬉野市の茶農家で、副島園4代目の副島仁(ひとし)さん(44)が、うれしの茶の楽しみ方などを伝授した。

 20歳以上を対象に開いたのは2回目で、全国から約100人が視聴した。副島さんは、栄西禅師が中国から持ち帰った茶の種を霊仙寺跡(吉野ヶ里町)にまき、栽培を始めたとされていることや佐賀出身の僧侶で煎茶道の祖とされる高遊外売茶翁(こうゆうがいばいさおう)など、佐賀とお茶の縁の深さを紹介した。

 参加者に事前に送付していたうれしの茶を使ったお茶の入れ方を一緒に実践し、茶葉が入った急須に飲みたい量の約3分の1の水を入れた後、約90度のお湯を注ぐことで「甘みと渋みのバランスの取れた飲みやすいお茶になる」と伝えた。

 ペットボトル茶の浸透などでお茶が簡単に飲めるようになった一方、「急須でお茶を飲む文化が薄れつつある」と業界特有の課題に触れた。茶、旅館、肥前吉田焼を融合させたプロジェクト「嬉野茶時(ちゃどき)」では、茶の魅力を体験できる「ティーツーリズム」などを展開し、「お茶を求めて嬉野を訪れる機運をつくっていきたい」と展望を語った。(松岡蒼大)

 ※後日、特集面で詳報します。

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