絵唐津四方向付(上)と絵唐津撫四方向付(下)、青唐津平向付(右)

丸田雄さん

 武雄市武内町黒牟田地区にある「黒牟田錆谷(さびたに)窯」は、丸田雄(ゆう)さん(31)が窯主です。雄さんは栃木県益子町の明石庄作氏に師事。3年間の修行を経て、父・丸田宗彦さんの内田皿屋窯で作陶を始めました。3年ほど前、結婚を機に祖父の丸田正美窯の跡に開窯しました。

 400年前、黒牟田で最初に焼かれていた焼き物は、陶片から絵唐津だったことが分かっているそうで、「黒牟田で絵唐津を作陶していきたい」と語ります。

 作品は向付(むこうづけ)、酒器、抹茶碗、湯飲み、皿などの器。黒牟田一帯の粘土を使い、鉄絵の具で草花紋を描き、長石や土灰の独自の上釉薬を施し、登り窯で焼成しています。

 登り窯は場所によって火の回り方が違うため、灰が降りかかったり、火の跡が見えたりと、焼き上がりに違いが出ます。「同じものができないため、面白い反面、難しさがある」と雄さん。

 「今までにないような絵唐津の文様を考案し、大きなつぼなどの大作に挑みたい」と抱負を話します。若手新進陶芸家として今後の活躍が期待されています。7月22日から25日まで「黒牟田錆谷窯自宅展」を開催予定です。電話は0954(33)0964。(地域リポーター・二宮幸枝=江北町)

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