Q:高齢者や障害者への虐待を見つけたとき、どうすればよいのでしょうか?

 A:近年、乳幼児や児童の虐待が取り上げられることが少なくありませんが、虐待は高齢者や障害者に対しても起こります。近隣のお宅で、手や足にアザができているような方がいる、いつも同じ服を着ている・ずっとお風呂に入っていないような方がいる、度が過ぎた怒鳴り声が連日聞こえるといったようなことはありませんか? 虐待には、身体的な外傷を生じ、または生じさせるおそれのある暴行を加える身体的虐待、衰弱させるような減食、または長時間の放置をする放棄・放任(いわゆるネグレクト)、著しく暴言を吐く、または拒絶的な対応をする心理的虐待、わいせつな行為をし、またはさせる性的虐待、不当に財産を取り上げたり処分したりする経済的虐待があります。厚労省の調べでは半数以上が身体的虐待で最も多く、次いで心理的虐待、ネグレクトとなっています。障害者虐待ではネグレクトに代わり経済的虐待が多いようです。

 高齢者虐待防止法や障害者虐待防止法では、一般の市民にも、高齢者に重大な危険が生じている場合や障害者虐待など一定の場合には市町村に対する通報義務があります。

 通報を受けた市町村では、事実を調査し、虐待の原因を取り除くための支援や、虐待されている方をその場から分離したりすることがあります。もっとも、ただ非難するというような対応ではなく、様々な問題を抱えている養護者を支援することも含めて対応し、虐待の再発防止に努めることになっています。

 不幸な事件・事故を防ぐためにも、何か気になることがあれば、市町村窓口や地域包括支援センターなどにご相談を。

 (佐賀市 弁護士 山口 修)

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