町から感謝状が贈られた5人=太良町役場

 太良町は本年度の功労者表彰に昨年夏の「7月豪雨」の際、救助活動を行った太良高の野球部生徒らを選んだ。浸水して止まった車から高齢男性を助け出した。永淵孝幸町長は19日、「勇気のいること。おかげで1人の高齢者を助けることができた」と功労をたたえ、感謝状を贈った。

 表彰を受けたのは太良高2年の吉田昇平さん、北村爽空(りく)さん、今福和葵(かずき)さん、古庄竜馬さん。4人は野球部で町内に下宿している。避難先を開設した同町多良の野口建材店代表、野口藤隆さん(55)も感謝状を受け取った。

 大雨時、栄町地区は一時的に浸水し、生徒4人は野口さんの事務所2階に避難した。事務所の前で軽自動車が止まり「立ち往生」していた。腰の高さほどまで漬かりながらドアを力強く引っ張って開け、運転席から高齢男性を助け出した。そのまま体を支えながら歩き、事務所内へ避難させた。

 男性からは「(ドアが)開かなかった。ありがとう」と声を掛けられたという。生徒らは「水の流れがとても速かった。助けられたことが良かった」と振り返る。

 野口建材店は1階部分が浸水し、商材もダメージを受けた。片付けに追われる中、野球部員らが泥出しなどを手伝った。野口さんは「2週間はかかると思ったが、生徒たちや保護者さんも来て協力してもらい、ありがたかった」と話した。(中島幸毅)

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