古代の交流史から今後の展望を説く西谷正氏=唐津市の相知交流文化センター

 環境問題や防災など幅広いテーマを語り合う「佐賀未来フォーラム」が、唐津市相知交流文化センターで開かれた。九州大名誉教授の西谷正氏が「大陸の古代交流史に学び佐賀県の未来を考える」と題して講演し、約60人が聞き入った。

 唐津地方が日本の稲作発祥の地とされたことや、韓国の青銅器が弥生時代前期に唐津の遺跡で多数見つかったことを説明。加えて呼子町大友に残った人骨を調べると、縄文人に比べて弥生人は平均身長が3センチ高くなり、面長でのっぺりした顔に変化した分析を紹介し、「違いなく韓国からの渡来人がいた。弥生時代を特徴づける稲作と金属器、当時の最先端の技術がもたらされていた」と話した。

 「唐帝国を中心とした東アジア共同体が形成されていたのではないか」との持論を引き合いに「ぎくしゃくした時は過去の歴史から学び、未来を思考することが必要」と提言。「欧州連合(EU)のように将来、朝鮮半島を統一して平和的な国際関係が生まれる東アジア共同体をつくるべきでは」と展望し、韓国南部と九州を結ぶ「日韓トンネル構想」に期待を寄せた。

 まつろ・百済武寧王国際ネットワーク協議会会長の宮崎卓さん(75)も鎮西町の観光資源を生かしたまちづくりで講演した。幅広いテーマでフォーラムを主催している「県平和大使協議会」(岡孝二代表)が13日に開いた。(横田千晶)

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