自民党大会で演説する菅首相=21日午後、東京都内のホテル

 菅義偉首相(自民党総裁)は21日の自民党大会で、衆院解散・総選挙を巡り「どんなに遅くとも秋までには総選挙がある。私はその先頭に立って戦い抜く決意だ」と表明した。新型コロナウイルスの克服に全力を尽くす意向を強調するとともに、東京五輪・パラリンピック開催にも意欲を示した。党大会は、昨年はコロナ禍で中止しており、2年ぶりの実施。菅首相の下では初となった。

 首相は4月25日の参院長野選挙区補欠選挙と広島選挙区再選挙、7月4日の東京都議選への協力を求めた。

 緊急事態宣言の全面解除に関し、気を緩めず変異株への警戒や、感染のリバウンド(再拡大)阻止に努めると明言。「これからが大変重要な時期だ。必ず先に明かりが見えてくるので政府、与党の力を結集し、コロナの難局を何としても乗り越えたい」と呼び掛けた。

 五輪については「感染対策を万全にし、アスリートの姿を通じて日本から世界に勇気と希望を届けたい」と訴えた。憲法改正手続きに関する国民投票法改正案にも触れ「与野党で、今国会において何らかの結論を得ることで合意している。まずは第一歩として、改正案の成立を目指していきたい」と述べた。党の意思決定への女性参画に取り組む考えも示した。

 二階俊博幹事長は次期衆院選や都議選などを挙げて「党員、党友の皆さんと一丸となり、総力を結集して勝利するよう頑張ろう」と語った。

 党大会では、衆院選必勝とコロナ克服を掲げた2021年運動方針を採択した。例年、3千人超が出席するが、今回は国会議員と報道関係者ら約500人に絞った。地方組織幹部はリモート参加とするなどコロナの感染防止対策を徹底した。

 佐賀市の佐賀県連事務所からリモートで参加した留守茂幸県連会長は「地方組織としては(会場に行けなくても)党大会の雰囲気に触れられてよかった。衆院選に向けて気合を入れていかなければと改めて感じた。県内党員に伝え、意識高揚に努めたい」と述べた。

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