家族からの声援と給水が力になった。佐賀市の山﨑聰一郎さん(47)は、一度でフルマラソン(42・195キロ)を走りきるタイムアタックに挑戦。妻と娘が見守る中、自己新の3時間24分台で完走した。山﨑さんは「きついところで粘れたのは応援のおかげ。感謝ですね」と目を細めた。
ダイエットを目的に3年ほど前からマラソンを始め、「今はタイムを縮めるのが楽しい」と週に3日は走っている。桜マラソンには2018年から参加している。
走り慣れた森林公園(佐賀市)を周回するコースで、18日午前8時にレースをスタートした。妻の克子さん(58)と娘のはるるさん(21)はベンチに座り、目の前を何度も通過する山﨑さんに「頑張れ」と声援を送ったり、即席の“給水所”で飲み物を渡したりして後押しした。15~20キロの間はペースが落ちたものの、後半に盛り返して目標の3時間20分台を達成した。
山﨑さんは「家族に給水してもらうなんて初めて。すごくよかった」。克子さんとはるるさんは「こんな距離を走ってすごい。あっという間だった」と力走をねぎらった。(草野杏実)
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オンライン形式で開催中の「さが桜マラソン2021」の大会参加者を随時紹介します。