男子73キロ級で準優勝した田中龍雅=日本武道館(代表撮影)

 けがを抱えながらも快進撃を演じた個人73キロ級の田中龍雅(佐賀商)は、決勝で優勢負けを喫し、頂点には届かなかった。田中は「相手が強かったというより、自分が弱かった」と声を落とした。

 約3カ月前に疲労骨折した腰が完治していない中、痛み止めを飲んで出場した。万全の状態ではなかったものの、1回戦から準々決勝まで4試合連続で一本勝ちするなど、1年生とは思えない実力を示した。

 ただ決勝では、プレッシャーからか体が萎縮して思うように技を仕掛けられず、残り時間1分で二つ目の指導をもらって追い詰められた。「投げて勝つしかない」。好機をうかがい、残り10秒で袖釣り込み腰を仕掛けたが、ポイントを奪うことはできず、試合時間の3分が終了。高校生になって初の全国舞台はほろ苦い準優勝となった。

 「決勝は強気で行くことができなかった」と田中。夏のインターハイでの頂点に向け、「体も技術も鍛えて、圧倒的に勝つ柔道ができるようになりたい」と力を込めた。(草野杏実)

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