保存修復を終え、試し曳きを行う水主町の13番曳山「鯱」=2020年10月、唐津市

 「唐津くんち」を取り仕切る唐津曳山(ひきやま)取締会は、曳山展示場(唐津市西城内)の建て替えに伴い、曳山14台の一時移転先になる「ふるさと会館アルピノ」(新興町)までの特別巡行を5月16日に実施する方針を固めた。昨年修復した水主(かこ)町の13番曳山(やま)「鯱(しゃち)」の披露巡行も併せて行う。巡行は、昨年11月の唐津神社の秋季例大祭では新型コロナウイルスの影響で中止になっており、2019年11月以来となる。

 計画によると、当日午後2時、火矢の合図で唐津神社通りから刀町の1番曳山「赤獅子」から順に出発する。大手口から材木町、水主町方面を進み、東町三差路を折り返し、西に向かう。魚屋町からは北上し、材木町、中町と進み、中町通りを南下してアルピノに向かう。例年の巡行の半分以下の距離になっている。

 新型コロナの感染予防策として、日程は5月の大型連休を避けた。各町の曳き子らは市在住者を基本に100人までとし、全員が手指消毒を行い、マスクも着用する。巡行中は飲酒禁止で「エンヤー」「ヨイサー」の掛け声も抑えるように徹底し、綱を引く間隔も空ける。

 披露巡行の13番曳山「鯱」は午前11時に神社を出発する。地元でのお披露目や神事を行った後に水主町集会所前で待機し、特別巡行の列に合流する。

 新型コロナの感染状況によっては巡行の中止や変更もあり得る。

 4月29日の神社の春季例大祭に合わせて曳山14台が神社前に勢ぞろいする「社頭勢揃(しゃとうせいぞろ)い」は昨年、新型コロナの影響で中止になったが、今年は実施する。(成富禎倫)

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