タイラギなどの資源再生について話し合った有明海漁場環境改善連絡協議会=佐賀市のホテルニューオータニ佐賀

 佐賀など有明海沿岸の4県と漁業者、国が有明海再生に向けて議論する「有明海漁場環境改善連絡協議会」が19日、佐賀市で開かれた。資源回復に関する3カ年の事業成果が報告され、今後も4県で協調して、安定したタイラギの母貝団地の造成などに取り組むことを確認した。

 会議は非公開。協議会では2018年度から、タイラギとアサリの資源回復に重点的に取り組んでいる。本年度は事業の区切りで、会議ではこの3年間の成果が報告された。

 タイラギについては種苗技術の一定の進ちょくがみられ、佐賀など3県で稚貝の生産に成功。ただ、生産数は10万個で目標の35万個には届かなかった。自立的な資源の再生に向け母貝団地を13カ所(佐賀6カ所)に造成、稚貝13万個を移植した。今年2月末時点で2万6千個体が生き残り、目標の2万個を達成する見込み。貝の赤ちゃんに当たる浮遊幼生は近年、増加傾向にあるという。

 新年度以降は、受精卵を融通するなど各県が協力してタイラギの種苗生産技術を確立する。豪雨による低塩分化で稚貝が多量に斃死したため、今後は被害が少ない熊本県天草海域に稚貝を移送して育てる。(宮里光)

このエントリーをはてなブックマークに追加