犯罪被害者の支援を充実させるために県が作成したノート。ノートに記入することで被害者の精神的負担の軽減などを目指す=佐賀県庁

 佐賀県は、犯罪に巻き込まれた被害者らの精神的負担軽減などを目的とした「犯罪被害者等のためのノート」を配布している。都道府県単位でノートを活用しているのは京都府、大分県に次いで3例目。県くらしの安全安心課は「被害に遭っても一人で抱え込まず、必要な支援を受けられるようにノートを活用してもらいたい」と話す。

 ノートでは、犯罪被害者が困っていることや、警察や検察庁、弁護士らとのやり取りを記録するページがあり、被害者の困り事を可視化できるようになっている。警察や検察庁などでは同じ内容を繰り返し聴取されることがあり、ノートを活用することで心理的な負担の軽減を図る。各自治体の支援制度や問い合わせ先なども紹介している。

 県内の警察署や市町の窓口などで手に取ることができ、県のホームページからもダウンロードできる。サイズは、A4のファイル形式とA5サイズの冊子タイプの2種類をそれぞれ300冊ずつ作成した。表紙は佐賀錦をイメージしたデザインで、県花のクスの花をあしらっている。

 2019年に佐賀市で開かれた犯罪被害者支援フォーラムで、大分県の遺族がノートの取り組みを紹介したことを機に、佐賀県での導入を検討してきた。警察庁の犯罪被害者支援に関する事業に採択され、2025年度までの5カ年計画で策定した「第2次県犯罪被害者等支援推進計画案」にノート活用を盛り込んだ。

 問い合わせは県くらしの安全安心課、電話0952(25)7060。(小部亮介)

このエントリーをはてなブックマークに追加