同性婚が認められないのは「違憲」と初判断した17日の札幌地裁の判決。県内の同性カップルの当事者からは「法の下の平等が認められた」と喜びの声が広がった。

 同性のパートナー(36)と2015年に結婚式を挙げた佐賀市の小林誠さん(54)はこの日、弁護団と原告らが出演する報告会の中継に見入った。

 北海道以外にも全国4カ所で同様の裁判が進む。福岡地裁での公判には全て足を運ぶ。法廷に立つ原告の姿に「あそこにいるのは自分だ」と自らの思いを重ねてきた。「これまで自分たちは社会的にいないことにされていた」と話し、今回の判決を受け「ほっとした」と喜んだ。

 小林さんは2019年から、県内で性的少数者の居場所づくりに取り組む団体「SOiGIEs(そいぎーず)」の共同代表を務める。「小さな活動でも、流れをつくる手伝いがしたい」。判決を待たず亡くなった原告団のメンバーを思い浮かべ「早急に立法の不作為状態を解消してほしい」と力を込めた。

 少数者の人権を研究する佐賀大教育学部の吉岡剛彦教授は「性的少数者の権利を認める画期的判決」と評価する。唐津市が同性カップルを公認するパートナーシップ制度導入に前向きな考えを示すなど、多様な性のあり方を尊重する動きが全国的に広がる中で「法解釈に無理がなく、同種の裁判もこの傾向が続くだろう」と説明した。(花木芙美、石黒孝)

このエントリーをはてなブックマークに追加