九州新幹線長崎ルートを巡り、佐賀県議会新幹線問題対策等特別委員会で答弁する南里隆地域交流部長(奥中央)=県議会棟

 佐賀県議会新幹線問題対策等特別委員会(藤木卓一郎委員長、17人)が17日に開かれ、九州新幹線長崎ルート新鳥栖-武雄温泉を巡って在来線特急が新幹線に振り替えられる問題が取り上げられた。佐賀空港(佐賀市川副町)を通るルートで、フル規格で整備すると仮定した場合、既存の長崎線とは離れているため、県は「一般論だが、振り替えは起きにくい」と答弁し、在来線特急は維持されるとの考え方を示した。

 フル規格で整備する場合のルートを巡っては、佐賀駅経由のほか、佐賀空港や長崎自動車道沿いの山側を通るルートを求める意見もある。木原奉文議員(自民)は、山口祥義知事が佐賀新聞社の新春インタビュー(1月1日付)で「空港ルートについては在来線の問題は起きにくい」と発言した根拠をただした。

 南里隆地域交流部長が「一般論」と前置きして答弁した。在来線と佐賀空港は一定の距離があり、空港ルートと在来線は重ならないとみられる点を踏まえ「博多方面への特急利用者が多い佐賀駅を通らないことを考えると、特急が新幹線に振り替わることが起きにくいと考えられる」とした。

 南里部長は昨年9月の県議会一般質問で、フル規格で整備した場合の懸念材料として「在来線の特急が新幹線に振り替わり、特急がなくなる」と述べていた。

 JR九州は昨年11月の県議会特別委で、フル規格整備時の並行在来線の取り扱いや特急がなくなる恐れについて「十数年先の需要動向や経済状況に応じて設定されるもの」などと言及を避けている。(円田浩二)

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