肥前町入野山添地区の道沿いにある西行の歌碑

 「松浦潟これより西に山もなし 月の入野やかぎりなるらん」。約900年前、平安-鎌倉時代を生き抜いた西行(俗名佐藤義清=のりきよ)。彼が、旧入野村の地名を詠んだ歌が、肥前町入野山添地区の道沿いに歌碑として建立されている。道向かいの栗林の中には西行の腰掛石と伝わる石も現存している。

 西行は、武士を捨て23歳で出家し草庵生活、漂泊の旅を送り約2300首を残した。松尾芭蕉らが憧れたスーパーヒーローだ。佐賀の龍造寺氏の出自も、西行の叔父(一説には祖父)の藤原季清(すえきよ)と子の季喜(すえよし)(慶)が関係しているとの説もある。

 「願わくは花の下にて春死なむ その如月の望月のころ」。彼が、こよなく愛した桜の季節がまたやって来る。(地域リポーター・坂田あや子=唐津市)

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