2017年の火災以降、地中でくすぶり続けているボタ山跡=多久市北多久町小侍

 多久市北多久町小侍で、石炭のくずを集めた「ボタ山」の跡が2017年の火災以降くすぶり続けている問題。2月下旬に栃木県足利市で発生し、鎮火まで3週間以上かかった山林火災を受け、不安を感じた読者から「多久のボタ山は大丈夫なのか」という声が佐賀新聞「こちら さがS編集局」に寄せられた。多久市の担当者に現状を聞いた。

 ボタ山跡の火災は17年5月に発生した。現場は多久高の北約200メートル。大正時代に石炭くずを積み上げてできており、高さは約10メートルある。地権者の1人が同年3月、伐採した木を焼いた際に石炭くずに燃え移ったとみられる。その後も煙や異臭が続き、消防が何度も放水するなどしていた。

 市の担当者によると、火災発生から約3年10カ月がたち、ここ1年ほどは消防の出動はないという。現状については「現地に登ると熱気や臭いを若干感じるが、以前と比べると小康状態にある」と説明する。その上で「地中でくすぶっており、火の手が上がっているわけではない」と火災が発生する可能性は低いとの認識を示した。

 市と県はこれまでに、地中の状況を確認するためのボーリング調査を7カ所実施し、延焼範囲などを調べた。ボタ山を研究する教授などを交えた協議を続けているが「これといった抜本的な対策は見つかっていない」と話す。

 市は2週間に1回、一酸化炭素や硫化水素などの数値を測定し、現地の監視活動を続けている。所有者の許可を得て、立ち入り禁止を呼び掛ける看板を設置しているが、担当者は「健康被害に影響が出るような数値は出ていない」と話している。(松岡蒼大)

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