カビが生えたお粥を前に、御粥試しの結果を発表する東正弘宮司(中央)=みやき町の千栗八幡宮

 お粥(かゆ)に生えたカビの色や乾湿でその年の吉凶を占うみやき町の千栗八幡宮の伝統行事「御粥(おかゆ)試し」が15日、行われた。東正弘宮司(81)がお粥の上に広がるカビの具合を見極め、「例年より良くない年になるかもしれない。皆で力を合わせて難局を乗り切ってほしい」と結果を告げた。

 御粥試しは日本三大粥祭りの一つとされ、同宮が創建された724年以来続く。お粥は毎年2月26日、厳選した米1升7合と水1斗(18リットル)を使って炊かれ、銅製の神器に入れて神殿の中で保管される。3月15日に境内のお粥堂に移し、占いの結果を発表している。

 ことし一年の全般を見る「大年」は、10段階中の下から5番目の「五分」となり、例年よりも悪い結果に。大風、大水はいずれも「大いに見ゆ」となり、東宮司は「台風や水害への備えが必要」と話した。作況は稲、麦ともに5段階中の真ん中である「中」と、平年並みの出来が期待できそうという。

 新型コロナウイルスにも関わる「流行(はやり)病」は昨年同様「大いに見ゆ」となり、「収束までもう少し時間を要するようだ」(東宮司)という。また今回は初めて見るカビもあったといい、東宮司は「これまで表に現れることがなかった何かが起こることを示唆しているかも」と注意を呼び掛けた。(瀬戸健太郎)

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